お知らせ

2024.09.06

その他

【当社事業の経過とDX化の推進に向けた方策】

 近年の我が国の経済は、不安定な世界情勢やエネルギー価格の高騰、円安などの影響を受けて、原材料や半製品などの納期遅延や供給不足、価格高騰が続いております。

 建設業界においては、公共工事の発注量は概ね堅調ですが、人口減少に伴う社会資本ストックの変化も見られます。当社の近郊でも道路や橋梁、トンネル・上下水道等、「社会インフラの老朽化とその形態の変化」に対しどのように事業を展開するかが今後の課題になると考えております。

 また、建設業にも「少子高齢化」により、労働人口の減少が顕著に表れております。加えて、働き方改革に代表される2024年問題や、電子帳簿保存法、インボイス制度など、新しい法律が多く導入され環境が劇的に変化している時期でもあります。

 こうした背景から、当社は資機材の調達や労働者の確保、若い社員の育成に苦慮し、「原価が高騰し利益を圧縮させないと受注できない」、「管理者・技能者が不足し受注機会を失う」などといった問題を抱えてきました。そこで、以下のようにDX化の推進に向けた方策を定めました。現状を適切に捉え、当社に今できることを着実に進めてまいります。

(1)XR技術による若手教育体制強化・仕事の効率化
・VRを使用した現場体験や遠隔臨場を通じて、短期間で複数現場の知識を習得
・視覚的、直感的なARシミュレーションにより、現場の設備配置やクレーン作業を検討
・協力業者へのXR技術普及活動(ARクレーンシミュレータ「つったろう」の無償提供など)

(2)ICT施工の拡大
・ICT建機を活用した施工により、現場作業効率化、省力化、品質向上を図る
・当社の掘進機リモートモニタリングシステムを用いて、推進工事現場の掘進情報を事務所にて統合管理、もしくは現場にある掘進機の遠隔支援運転を行う

(3)社内システムの改善
・当社の総合管理表システムによるタスクの共有と分散、工事報告のシステム化
・社内の伝票処理をはじめとする紙ベースの事務作業の電子化、RPAやAIをはじめとする技術の活用、資機材の購買・調達機能の強化
・施工計画や施工管理の後方支援、試算書や見積書作成システムのデータベース化による施工実績データの有効活用

(4)現場作業の省力化・無人化
・ロボットの積極的な導入により、推進工事において狭く危険が多い坑内、機内作業の省力化、無人化を実現する