事業案内
地下開発事業
推進工事
推進工事とは
私たちの生活に必要な電気・ガス・上水道・下水道・通信網の多くは地下に埋設されています。そのなかでも上水道・下水道・ガス管は地下に張り巡らされており、街を安全・衛生的に保っています。これらの管路は、特殊な施工方法で掘削・埋設されています。管路は長距離に及ぶため、交通渋滞や騒音・振動は、最小限に抑えることが重要とされています。推進工事は、工事区間の両端に、発進立坑(はっしんたてこう)と、到達立坑(とうたつたてこう)を設置するのみで、工事期間中の都市環境への影響を最小限に抑える工法です。
推進工事全体概要図
推進工事の施工手順
1.管路の基線は、道路の下に計画します。
推進工事は、直線・曲線・上下勾配を組み合わせて管路を埋設することが可能です。
2.発進立坑と到達立坑と言われる縦穴を築造します。
発進立坑は管路を掘削するための設備を設置します。
到達立坑は掘削機を回収するために築造します。
3.地上には、管路を掘削するための設備を配置します。
クレーン設備、プラント設備、資材置き場等を配置します。オントラックでの配置も可能です。
4.発進立坑内に、設備を設置します。
発進坑口、発進架台、支圧壁、元押し(油圧)ジャッキ等を設置します。
5.掘進機を吊り降ろし、発進架台に据え付けます。
掘進に必要な配線、配管を行い、設備の試運転をします。
6.発進鏡切工
土留め材を溶断し、掘進機の先頭を地山に圧入します。
7.初期掘進
掘進機のカッタ面板を回転させ、地山を掘削します。
掘進機の方向、勾配を調整し慎重に押し進みます。
8.管材接続、本掘進
推進管を接続し、推進管を油圧ジャッキで押し進み、管路を埋設していきます。
掘削するための送泥材、滑材を地上から送ります。掘削した土砂は、排泥管を通して地上へ排出します。
9.管内測量
掘進機は、レーザーターゲットに沿って掘り進みます。
管路は定期的に測量して、計画された位置に沿っているかを確認します。
10.掘進機到達
掘進機が到達立坑付近まで達したら、到達坑口を設置し鏡切をした後、掘進機を回収します。